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バリアフリー普及に向けて、


バリアフリー


普及に向けて、

軽量型ホームドア開発

Project Story

ホームドア事業所

末松 泰英(2017年⼊社)

鉄道を利用するすべての人が、安心して快適に移動できる社会を目指して。私たちは、より軽く扱いやすい「軽量型ホームドア」の開発に取り組みました。設置現場の課題をひとつずつ解決しながら、コスト削減や工期短縮を実現。さらに現場スタッフの意見を取り入れ、改良を重ねることで、全国各地で導入可能な新しい仕組みへと進化しています。バリアフリー化のさらなる拡大に向けて、私たちの挑戦は続きます。
01
Story
コストダウン設備普及の鍵は
バリアフリー
ホームドアとしての⼗分な機能を維持した上で、いかにコストダウンできるか。それがプロジェクトに課せられた課題でした。なぜ、コストダウンが重要課題なのか、それを理解していただくには、2021年まで遡る必要があります。

この年、国⼟交通省は「鉄道駅バリアフリー料⾦制度」を創設しました。簡単に⾔えば、鉄道事業者が運賃に「鉄道駅バリアフリー料⾦」を上乗せし、これをホームドアやエレベーターなどのバリアフリー設備の整備費⽤に充当するというものです。

対象となるのは、東京、⼤阪、名古屋の三代都市圏。つまり、⼤阪を事業エリアとするJR ⻄⽇本では、今後ホームドアの新設が加速することが予想されます。これはもちろん、障害を持つ⽅や⾼齢者にとっては望ましいことですが、⼀⽅で、ホームドアの新設は多額の費⽤がかかるため、需要はあっても思うようには普及しないという事態も想定されました。

そこで、ホームドア⾃体もコストダウンを図りながら、同時に⼯事費などの設置費⽤も圧縮できる軽量型ホームドアの開発を急ぐことになったのです。
02
Story
⼯事保守まで⾒据えた
開発ビジョン
プロジェクト⾃体は、2018年から始動していましたが、私が引き継いだのは2022年。部⻑と私、⼆⼈体制でした。新たに開発するホームドアは、コストダウンだけでなく、運⽤開始後も保守・点検がしやすいようにしたいという思いがありました。ホームドア事業部技術部に所属する私にとって設計は〝守備範囲〟でしたが、⼯事や保守は未経験です。

そこで、⼯事部や保守部の⼈たちにヒアリングしながら、どのような機能を追加すればよいのかリストアップしていきました。とはいうものの、そもそもの⽬的はコストカットです。限られた想定コスト内で、実現可能な仕様や機器外形を取捨選択しながら試作機製作を繰り返し、荷重試験、衝突試験、耐久試験などさまざまな検証を⾏いました。

また、本体価格だけでなく⼯事費⽤のコストカットも重要なポイントです。従来の施⼯⽅法よりもコストを抑えるために、新たな施⼯⽅法の検討が必要になりました。過去のノウハウを参照するだけでは解決できず、当時の上⻑に相談し、アイデアをいただきながら、⼀歩ずつ前進していきました。⾃分⼀⼈で抱えこまず、現状の悩みを⾃分の中で⾔語化した上でまわりにアドバイスを求めることの⼤切さに、初めて気づくことができました。
03
Story
⼤幅軽量化に加え
設置コスト軽減を
実現
そうしてようやく完成したのが、軽量型ホームドアシングル扉タイプ(CP50S)です。従来型に⽐べて、機器重量を38〜46%軽量化。これは扉のガラス部をなくして、吹き抜け構造(櫛形)にしたことで実現しています。櫛形にしたことはまた、⾵荷重によるモーメント22%減にも貢献しています。つまり⾵圧に強くなった、ということです。

これにより、ホーム補強⼯事(⼟⽊⼯事)の軽減が可能になりました。ホームドア⼯事は、機械⼯事よりも⼟⽊⼯事のほうが⻑期にわたることが多いため、⼟⽊⼯事軽減は新設⼯事のトータルコスト削減につながります。

さらに、機械⼯事をコストダウンするために、配線量も従来に⽐べて約1/3と⼤幅に削減。埋設ベースから直置き設置に変えたことで⼯期短縮につながり、⼯務費削減も実現しています。
04
Story
さらに広がってほしい
バリアフリー
軽量型ホームドアは、現在、⻄九条駅で4線、弁天町駅2線、新今宮駅で1線無事運⽤開始されています。鉄道駅バリアフリー料⾦制度は今後も続いていくので、今はまだ少数ですが、今後⼤阪市内にも増えていくでしょうし、京都や兵庫にも広がっていくかもしれません。

さらにJR⻄⽇本に限らず他の私鉄各社にも、こうしたバリアフリー取り組みが広く広がっていけばいいなと、個⼈的には思っています。

メッセージ

先輩からの

JR⻄⽇本テクシアという会社は、鉄道設備の⼯事、保守、開発などを⾏っていて、鉄道グループの会社としては珍しく、多様な業務があります。扱う機器も多種にわたり、間⼝が広い会社です。好奇⼼旺盛な⼈には向いているでしょう。個⼈的には、鉄道業務ということもあって、責任感のある⼈に来てほしいと思っています。